【ピアノ販売だから分かる】調律士に聞く「子供と音楽の関わり方」
福岡県糸島市で中古ピアノ販売・買取・修理・調律などを行っている「大城ピアノ」主宰の大城 肇(国家資格:一級ピアノ調律技能士)さんに有名なリトミックなどで子供の脳にいいと言われ注目される音感教育についてインタビューしてきました。子供に音楽好きになってほしいパパ・ママは要チェックです!
Q1.どういう風にピアノにふれさせてあげたらいいのか?
―リトミックなどの幼児教育にピアノが活用されていますが、購入の際に相談を受けられると思いますがどういう風にピアノにふれさせてあげたらいいでしょうか。
大城 肇さん(以下大城):自分は「いきなりピアノを!」ということはオススメしてはいないんですよ。
―と言いますと?
大城:いきなりピアノをやってもきついだけで嫌いになるケースが多いんです。
自分の場合はやっぱり本人がまだそこまで強く望んでない限りは、まずお父さんやお母さんと一緒に歌ったり踊ったり、もしそこにピアノがあってお母さんがピアノを弾けるのあれば、「お母さんが楽しんでピアノを弾いているの子供に見せてあげれば自然と子供の興味がピアノに向くと思います。
まずは好きになってもらうことが一番ですね。
そうすると「僕もしたい、私もしたい」と子供が言い出し始めるんです。
いざピアノを始める前に「ピアノをする時はこういうことをしないといけないのよ」という約束事を決めて習わせるのがいいと思います。
そうすると練習をさぼっていやだと言い出した時に「あなたがやりたいと言ったんでしょ」と言えるんですよね。
「子供の興味」と「約束事」、この2つもなしに勝手にピアノを買い与えてピアノ教室に通わせてしまうと子供が「いやだ」と言っても本人に親がピアノに向かわせるのが困難になってしまうからです。
子供本人のピアノのやる気がそがれた時にまた親が子供をピアノに向かわせる「子供の興味」と「約束事」この2つが大事だと思います。
まずは興味を持ってもらう事が大事
-まずは興味を持ってもらうことが大事なんですね。
大城:まずはやりたい、楽しいと思ってもらう事が大事ですね。
子供は目の前に並べられたものに魅力を感じないんですよね。
目の前に並べられてないものを欲しがるものですから興味を持ってもらう事は大事だとも思います。
Q2.何歳からはじめたらいいのか?
―何歳ぐらいからはじめたらいいでしょうか。
大城:年齢はバラバラです。よく3歳までに絶対音感がみにつくと言われますが必ずしも絶対音感はなくてもいいと思います。
本人がやりたいと思った時がはじめる時期なのだと思います。
その子によっては中学・高校になってからやりたいと思う子もいますしね。
タイミングは約束事や思慮分別が出来るようになってから
―先ほどピアノを習わせるのには「約束事が必要」ということでしたがある程度のしつけが出来るようになった頃、思慮分別が出来るようになってから習わせる方がいいということですね。
大城:そうです。やっぱり本人が「ピアノがしたい」と思う気持ちをお父さんやお母さんが感じること。それと「ピアノをしたい」といって始める本人の行動に責任を持たせることが大事だと思います。
「ピアノをするためにはせめてここまではやりなさい」という約束事は大事ですね。
たとえばピアノの上達度の段階段階で「まずはここまでやりましょうという目標設定」をしていく。でそこまで出来たら出来た時に考えていくといいと思います。
最初に高い目標は与えない
―あまり最初に高い目標とかを与えるとモチベーションが落ちてしまうということですね。
大城:本人が続けたくても続けれない環境が出来てくると思います。
そういう時に無理をさせて気持ちが萎えてしまったり、他に子供の興味が向くこともありそれが出来なくなってしまうというのも可愛そうな感じはしますよね。
Q3.「デジタル音楽」と「生の音楽」との比較で子供にとって生の音楽のどういうところがいいのか?
-最近はパソコンの普及で技術もすすんでデジタルで録音された音楽やCD、データ音楽などが主流になってきました。実際の生の音楽のどういうところが子供にいいんでしょうか?
デジタル音楽は大人にとって都合のいいもの
大城:今デジタルピアノなどもありますし、それを買いたがるお父さんやお母さんもいます。でもこれは子供が望んだことではなく大人の事情で買うものなんです。
「場所も取らない」「ヘッドフォン」で音声が聴けるという意味で大人にとって都合がいいものです。
子供の教育にとってはやはり本物のピアノの方がいいと思います。
デジタルピアノはある程度ところまでの演奏テクニックは見につくと思いますがそれ以上が望めない向上心が持てない部分もあると思います。
親は向上心を持ってもらうと困る時があります。
まず「お金かかります」「行動をともにします」「これで満足してくれたら」という大人の都合でデジタルピアノを買う人が多いのです。
Q4.中古ピアノを買う際の防音措置はどうするのか?
―ピアノを買う際に色んなご自宅の環境で防音の措置が必要になると思いますがそういった工夫とかはどういったことをされるんでしょうか。
大城:まず消音器(サイレント)をつけたががる技師がすごく多いです。その方が技師は利益になりますし、手っ取り早いというのはあります。
ただこれにはデメリットもあり、まず音が簡素化し電子ピアノの音になってしまいますし、タッチも不自然になってしまいます。
やっぱり音の出方が不自然になってしまうのです。
意外と「ピアノの音が少し静かになればいい」と思っている方が多いんです。
それで大城ピアノでは別の方法をとっています。
その方法とは「ピアノの一部に吸音板を取り付ける方法」です。
市販のものだと価格は7万円ほどで安いものだと5万円程度です。取り付け費は別途かかります。
これでもやはり価格が高いので大城ピアノでは、ピアノの後ろにある工夫をすることでピアノの音も同様に静かにできるのです。
大城ピアノでピアノをご購入いただいた方にはその加工をサービス(無料)でさせて頂いておりますので詳しくはお問い合わせ下さいね。
大城ピアノではご購入の前のご相談も無料!
-それは大変いいですね。では購入の前のご相談も大城ピアノさんではして頂けるということですね。
大城:そうですね。お気軽にご相談ください。
よく購入する際に親御さんが「いつまで続くんだろうね」という話をすることがありますが、私は「いずれ辞めます」と応えます。
もしそれが「もったいない」と思われるんでしたら購入は控えられた方がいいかと思います。
ただ私が考えるのは子供の多感な時期というのは限られていて、その時期に体験の場を与えてあげるというのはすごく大切なことだと思います。
子供の教育というはそういうものですよね。広い視野でいろいろな経験をさせて、その中で自分が好きなものを選んでいく。
私はそれでいいんだと思いますし、それこそが情操教育だと思います。
Q5.ピアノを続けていく秘訣とは?
―実際にピアノをご購入された方から「こうやってピアノを続けている」というお話があったら是非お伺いしたいです。
大城:鍵盤の蓋をあけっぱなしにするのは私なりにいいと思います。
鍵盤の蓋をあけるってのはそれだけで億劫でやる気をそぐものです。
たとえば「テレビを見ていて音楽が流れて」という時にピアノの鍵盤が見えたら「弾きたくなる」んですね。
あと埃の心配をさると思いますが年に1回技術者が掃除機ですう程度であまり問題ありません。
この程度では大きな故障もないのでご安心して頂いていいと思います。あとピアノを通して習い事をする為の気構えを教えて頂いてもいいと思います。
テクニックをようするものは上手にならないと楽しくならないですよね。
その為には日々の努力が必要でその努力が苦にならないかたが稀にいます。
それは才能なんですね。
子供に対するお父さん・お母さんの接し方も大事
この才能を持つのはホントに稀でそこでものを言うのはお父さんお母さんの接し方だと思います。
まずピアノを楽しく続けるために「忍耐」も必要だということを伝えることも大事ですね。これは他の部活動などにも共通するものがあります。
しかも上手に弾けるようになったら「ピアノが楽しくなる」「学習能力が上がる」というご褒美もついて来ますね。
いかがでしたでしょうか 。ここまでがインタビュー記事のPart.1です。次回はピアノを現在もつづけている「東大生の方が子供の頃にどういった親御さんの教育方針のもと育ったのか」などの興味深い話がきけましたので、後半のPart.2でご紹介したいと思います。
中古ピアノの販売・買取・修理、調律などのご相談は大城ピアノへ
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